こんにちは、あーとさんぽぽん(Artsanpopon)です

今回は、ヨーロッパ滞在に関して思ったことを、つらつらと書かせて頂ければと思います。
ま、日が経ってしまいましたが、一言で言うと、以下の二点を旅を通して感じました。
 
1)定期的に海外に出ることは大切。
そう、本当に思い切って、このタイミングで2週間ヨーロッパ旅ができてよかったです。ありがとう。
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何がよかったって、やはり最先端のアートの今の動向をみれたことに尽きます。日本やアジアのアートシーンだけでなく、もっと広く、広〜く目を向ける必要があるなと再認識しました。小さく収まっていてはいけないな、と。ここ数年、日本のアートシーンに関わる機会を頂くようになったのですが、当たり前ですがまだまだですね。世界は広いです。

振り返ってみると今回のヨーロッパ訪問、2017年7月に3週間ほど旅をした時以来でした。つまり、まさかの2年ぶりのヨーロッパ!そりゃ〜、ヨーロッパが足りなくなるわって感じですw!2017年の旅では、ベネチアビエンナーレ、ドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクトの巨大アートプロジェクト三本柱を巡りました。そして、自分の目で初めて海外のビエンナーレを目にした記念すべき旅でした。ヨーロピアンパンチは強烈で、国内で見ていたアートがかなり偏っていたことに気がつきました。そして、あの時、あの瞬間、あの出会いがなかったら、今の私はなかったなと思います。

あれから2年、、、。果たして私は成長したのか!?知恵がついたのか!?う〜ん、けど作家の方やアートに関わる方々と接する機会は断然増えたと思いますし、うん、ちょとは自分の頑張りを褒めてあげましょう!ヒキツヅキガンバルノダ、ジブン!
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ちなみに、私が尊敬しているコレクターの方にアドバイスを頂いた言葉があります。今でも私の指針ですが、やはり動き続けなくてはいけませんね。

君のような人は、まずは足を動かして、展覧会をみて、みて、みまくりなさい。作品をコレクションする、とかはそれから。まずは自分の目を養うために、世界中の実物に触れるためにお金を使いなさいね。

2)美術作品や美術館の役割が変化している。
オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)での一コマ。この美術館は、印象派の巨匠モネの大作「睡蓮」の大プレートがパノラマ展示されている驚きの美術館です。大きな卵型の部屋が二つあり、それぞれの部屋の真ん中にベンチがあります。その中央に座ると、360度に広がる睡蓮をゆっくり鑑賞できる設計がされています。モネが作品を寄贈を決めたのは1914年から1918年に及んだ戦争の翌日、パリの人々に永遠に描かれた自然の前で、瞑想へと誘う安らぎの場を提供することを望んだそうです。「ここで過ごすものにとって、花咲く水槽の真ん中で、安らかな瞑想を行うための隠れ家となるであろう」と。
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しかし、全く隠れ家になってないよ〜、、!人ごった返しまくりジャ〜ン!と言うのが正直な感想。これでもか!と溢れんばかりの人。そして、写真や動画を撮りまくる人、人、人。瞑想なんて余程のことがないとできない環境でした。美術品は昔はそれこそ、個人の資産家や貴族が自宅の中に作品を展示することで、作品に向き合う時間があったのでしょう。それから数百年の時を超えて、それらの一般の人は決して見ることができなかった作品が美術館にて展示され、我ら一般人も作品に触れる機会ができたことはとても素晴らしいことです。けれど、昨今のiphoneの登場で、もはやスクリーンからしか作品を目にしない人や、インターネットでみたことでみた気になっている人もいるのではないでしょうか。海外の美術館は日本の美術館とは異なり、写真撮影可能なところが多く、良い面として捉えられがちですが、本当に作品をじっくり楽しみたい人にとっては、迷惑ですね。確かに垣根が広がったことは良いことだと思いますが、にしても、アートの役割が変わっていると感じずに入られませんでした。
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さてさて、ひとまずArtsanpoponの感想はこのくらいにしますね。次回ヨーロッパに行く予定はまだ経ってないですが、2年以内にはまた訪れたいと思います。

ではでは〜