こんにちは、あーとさんぽぽん(Artsanpopon)です

今回は、シアトルで遭遇した不思議な光景をご紹介したいと思います。

シアトルの街を歩いていると、あちらこちらに同じような自転車が停められているのを目にしました。いや、もう少し正確に言うと、自転車が至る所に、"落ちて"いました。写真を取り逃がしましたが、上下逆に置かれたものもありました。


で、アメリカ人の友達に理由を聞いたところ、

「シェア自転車よ!」

との事でした。けど、普通シェア自転車と聞くと、自転車スタンドが街の至るところに置かれていて、そのスタンドにある自転車に乗って、乗り終わったら最寄りのスタンドに返却するのが一般的なのでは?と思って再度その旨を聞いてみると、

「確かにシアトルでも一度自転車スタンドが導入されたんだけど、みんなスタンドに自転車を返すのが面倒だと言う事で流行らなかったの。だから新たな仕組みということで、乗り捨て型のシェア自転車が導入されて、ヒットしたの!」

という事…(笑)

え?スタンドに自転車返却がめんどくさいって?(笑)ま、確かに金沢でシェア自転車を利用したときに、スタンドがどこにあるのか探すのが手間ではありましたけど、だからと言って、じゃ、どこに返してもいいじゃん!的な発想にはならなかったです…。

ちなみにこの乗り捨てシェア自転車を可能にしているシステムは携帯のアプリサービスで、自転車に乗りたくなったら各自転車の椅子の下あたりに取り付けられているQRコードを読み取ればOKというシンプルな仕組み。事前登録とアプリダウンロードは必須なため、一時的に滞在中の私は利用しませんでしたが、友人は、

「とっても気軽に利用できて便利よ!自転車は街の至る所にあるし、仮に自転車の場所を知りたい場合はアプリの地図上に表示されるから簡単。課金も手頃なのも魅力かな」

と大満足のご様子。日本の場合、放置自転車撤去に各自治体が躍起になってる印象ありませんか?なのにシアトルではむしろ自転車を放置しちゃおう!の精神というから驚きです。ま、日本のようにそもそもママチャリの利用者が少ないので放置自転車問題に悩まされていないのかもしれませんが、ITを活用したビジネスってこうやって生まれるんだなと勉強になりました。

初めてPokémon GOに触れた時、街の至る所に隠れているポケモンをみつけに街に繰り出した方がたくさんいると思いますが、今やバーチャルなモノをみつけるだけでなく、ネットタクシーサービスのウーバー然り、今回のシェア自転車も、アプリ上に表示されたタクシーや自転車を探して街に出るという構図が一般的になってきているのだな、と感じました。

人々の小さな"不便"を"便利"にするために新たなサービスは生まれ続けるんですね。

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追記
ちなみにこちらの会社、中国の会社のようで、日本にもソフトバンクと協業でサービス展開を検討しているようです…。

では、では