こんにちは、あーとさんぽぽん(Artsanpopon)です  


今回ご紹介するのは、アルセナーレ(Arsenale)です。




さて、はじめに述べておきますが、ヴェネツィアビエンナーレの今年のテーマは、「VIVA ART VIVA」 アルセナーレを鑑賞した後の私の感想は「で、なんだったの?」でした(笑)展示に流れや意図は捉えられませんでした。所狭しとアートが並べられているだけのように感じ、前回訪れたジャルディーニは各国によって展示スペースが分かれているので頭の切り替えができましたが、アルセナーレ鑑賞後は頭がボンヤリしてしまいました。が、2人のアーティストの作品は印象に残ったのでご紹介させて頂きます。


1】David by Guan Xiao  


約5分の映像作品でしたが、笑えました(笑)メロディが耳に残りましたよ、実に。  




内容はルネサンス期の有名な作品である"ダビデ像"について、「世界中の人がその存在を知っていて、美術館では写真をパシャパシャ撮られまくり、ダビデ像がプリントされた商品が世界中に溢れている、にも関わらず貴方達はダビデ像のこと何も知らないでしょ」といったメッセージをコミカルな音楽にあわせて編集したものでした。  


少しふざけた印象を受けるのですが、作品鑑賞後に私の中に何となく残るものがありました。  


やば、私のことじゃん(´⊙ω⊙`)


そうです、私も時に作品の意味なんて考えずビジュアル的におしゃれな作品を写真でパシャパシャ撮って満足して美術館を去る事あります、はい、理解してません…。ごめんなさい…。私もダビデ像のこと何も知りません。


っという具合のことが頭をよぎりました。何のために作品みにきとんねん!自分!そんな事を反芻させてくれる作品でした。これから作品鑑賞する時は、ダビデ像の二の舞を踏んでないかを頭の片隅に入れておこうと思えました。 


2】The Mending Project by Lee Mingwel


印象に残った理由は、本人とお話する機会があったからです。




本作品は、アーティスト本人あるいはアシスタントの方が、観客が持参した破れた服やカバンなどの布をカラフルな糸で直してくれるというもの。修繕を隠すのではなく表に出す。見ず知らずの人と交流することも作品の一部としているようでした。私は破れた布 は持参していなかったので、帽子に少し刺繍をしてもらいました。その間5分ほど ご本人とお話させてもらいましたが、物腰の柔らかな方でした。   


話の最後に、どこにアトリエがあるのですか?と問いかけたところ、「アトリエはないんだよ、強いて言うならパソコンの中かな。お金もかからないしいいよね」とサラッと言われました。カッコいいですね( ˆoˆ )/


ヴェネツィアビエンナーレでは、アーティストの方とお話しするイベントにも参加できるようでしたので、そういった場に積極的に参加すると一層楽しめるのかもしれません。


ではでは